親の愛

久方ぶりに来られたお客様90歳も目前。10年以上前 大阪におられる娘さんがリンパガン。

看病のため夫婦で大阪へ。ご近所に仮住まいされて 大阪と笠岡の二重生活を続けられた。

笠岡へ帰られると田畑のお世話。収穫の野菜をどさっと持ってきてくださっていた。先が見えないからと 住民票もそのまま 銀行もそのまま。そうこうして13年。末期がんだった娘さんに 孫もでき

幸せに 最近亡くなられたという。お疲れさまでした。お客様も私も 涙が止まらなかった。

三か月というのが 13年持ったのは 親御さんのおかげです。

今後 笠岡へ帰ろうか 大阪へ住もうか 悩んでいると言われた。都会は坂がないので

住みやすいしとも。

執行草舟さんの新刊 おお、ポポイを読んでいると ここにも お母上の絶大な愛が、

親のありがたさが しみじみと思われる。時はまさにお彼岸だ。