笠岡まで一緒に帰る友人、 老母が おまちだろうから のぞみに 乗る。
自由席の混雑ぶり。 ふ~~む。 友人が 一席ゲット。わたしは 車内を 空席さがして
歩き回っていた。 ( あるはずないのに )
ないなぁ ~~ その時 友人の隣にいた 男性 すくっと立って ここ座り。
そんなん。 ホームで一番前にたって いたの みたやん。 勿体ない すわり すわり
わたし ほんまは 若いんやで。ええ ええ ~~~
ぼくより 年寄りやろ すわれっと さっさと あるいて でっきのほうへいってしまわれた、
そこへ 年恰好は 80か90の ご婦人が ( 電車は すでに 新大阪を でてる)
泣き泣き 大声で みんなに いわれる。 茶色のバッグを どこかへ置いたんですが
見つかりません。 わかりませんか?
急に車内は し~~~~ん。みんなも どうしょうもない。
緊迫の中の 沈黙が続く。ご婦人は
すすり泣く。 一人旅のつらさ。大声出した勇気。
満員の中 車掌さんに連絡も取れない。
満員だから 彼女は 一席づつ 歩いてもいかれない。
ご自分の席に戻れないのである。というより 自分の席が 覚えられない。右か左も
わからない。 私の姿か ?
あれ? わたし みたで 空席があったんで あいとる?と きいたとき
ここに バッグがあるから 空いてないと ゼスチャァされた。
そうじゃ そうじゃと そこへいくと
その空席の隣の男性 ウオークマン? を つけている
おばぁさんの声は聞こえないはずだ、そのバッグをとって 満員のなかで 大声で
このバッグですかぁ と いうと ありがとうございます ありがとうございますと
よよと 泣き崩れられた。
楽しい旅の最後は こういうことがありました。日本的ですね。 平和なんですね。
でもね ええことしたと ちょっと おもっていたのかなぁ
やったぜと思ったとたん 落とし穴。
翌日 銀行の 自動装置で カードを 抜き忘れ、田舎の銀行から 電話
その一言 またっ。