同窓会旅行 ⑨ おわり 新幹線 事件か?

笠岡まで一緒に帰る友人、 老母が おまちだろうから のぞみに 乗る。

自由席の混雑ぶり。 ふ~~む。 友人が 一席ゲット。わたしは 車内を 空席さがして

歩き回っていた。 ( あるはずないのに )

ないなぁ ~~ その時 友人の隣にいた 男性 すくっと立って ここ座り。

そんなん。 ホームで一番前にたって いたの みたやん。 勿体ない すわり すわり

わたし ほんまは 若いんやで。ええ ええ ~~~

ぼくより 年寄りやろ すわれっと さっさと  あるいて でっきのほうへいってしまわれた、

そこへ 年恰好は 80か90の ご婦人が (  電車は すでに 新大阪を でてる)

泣き泣き 大声で みんなに いわれる。 茶色のバッグを どこかへ置いたんですが

見つかりません。 わかりませんか?

急に車内は し~~~~ん。みんなも どうしょうもない。

緊迫の中の 沈黙が続く。ご婦人は

すすり泣く。 一人旅のつらさ。大声出した勇気。

満員の中 車掌さんに連絡も取れない。

満員だから 彼女は 一席づつ 歩いてもいかれない。

ご自分の席に戻れないのである。というより 自分の席が 覚えられない。右か左も

わからない。 私の姿か ?

 

あれ? わたし みたで 空席があったんで あいとる?と きいたとき

ここに バッグがあるから 空いてないと ゼスチャァされた。

そうじゃ そうじゃと そこへいくと

その空席の隣の男性 ウオークマン? を つけている

おばぁさんの声は聞こえないはずだ、そのバッグをとって 満員のなかで  大声で

このバッグですかぁ と いうと   ありがとうございます ありがとうございますと

よよと 泣き崩れられた。

楽しい旅の最後は こういうことがありました。日本的ですね。 平和なんですね。

 

でもね ええことしたと ちょっと おもっていたのかなぁ

やったぜと思ったとたん 落とし穴。

翌日 銀行の 自動装置で カードを 抜き忘れ、田舎の銀行から 電話

その一言 またっ。